2017年08月21日

【石巻】生きていく町

これは石巻市内のオフィスにあった時計を写した写真のコピーです。

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15時58分で止まった時計。
何の時間かわかりますか?

津波がこのオフィスに来た時間です。

写真の持ち主は石巻に住む男性、ふくちゃん。
前回石巻に来た時にたまたま居酒屋で知り合い、3次会のフィリピンパブまでご一緒させてもらったんですが、震災当時の事もたくさんお話してくれました。

今回は日和山や津波でさらわれた沿岸を走りながらお話を伺います。

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日和山公園から海を眺める。

こちらは前回の3月の時。

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遠く向こうに日和大橋。
橋の上まで行けば助かったけど、大渋滞で上まで行けず助からなかった車が多かったそうです。
それで幽霊が出るなんて話が出て、震災後の一時期は通行止めだったと聞きました。

ふくちゃんは震災当日静岡に出張中で、その時を体験した訳ではありませんでした。
ですが戻って来た時、そこは地獄でした。

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いたるところから聞こえる「助けてー」の悲鳴。
川の真っ黒い水の上にはうつ伏せで浮いているものすごい数の遺体。
幸いご家族は無事だったけど家は流された。
泥に足をとられながら食料を求めて町をさまよう。
すれ違う人もみな空腹で、その目は生き延びるのに必死で通常とは違う目になっていたという。

ふくちゃんはとても明るく話してくれます。
生き抜いた人、これからも生きていく人の強さが見えました。

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石巻の人と話していると、話の途中にさりげなく震災の話が現れドキッとします。
近所の人はみんな死んだとか、仮設住宅の近くのお弁当屋がおいしかったとか、国からのお金の話とか。
こうしているとわからないけど、みんな津波を経験した人たちなんだ。
無神経に好奇心で聞いていると思われたくなくて、そこから先質問していいかすごく迷う。
結局聞かないのは、私はこの人が生き抜いててくれてこうして出会えてほんとに良かった、と思うから、それだけでもいいと思う。


ふくちゃんは最後、居酒屋でビールを飲みながら「こんな事はこれでもう十分。他のどこにも経験談してほしくない」「これからは恩返しがしたい」と話してくれました。

私には何もできないど、石巻にまた来たい。
石巻のよさを発見して紹介できたらいいなと思います。










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posted by マリ at 07:45 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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