2018年05月31日

出産当日B

赤ちゃんがNICUに連れて行かれたあとも私の手術は続きます。

胎盤が取り出され、このあたりから気分が悪くなってきました。
だんだんぼーっと意識が遠退いていきます。
血を掃除機のようなもので吸ってる音が聞こえたので、
心配だった出血量を聞いたら、1500mlということでした。
少し多かったようですが、確保しておいた自己血490mlを戻したのみで、
輸血はしなくて済んだようです。

執刀している若い女の先生はまだ新米なのか、
主治医が「それじゃダメだ」とか「だからお前はダメなんだ」とか指導しながらやっていました。
そんな声が丸聞こえなもんだから、こっちとしては大丈夫か不安になる。
最終的にはちゃんとしておいてくれたら全然構わないんだけど…

ようやく終わった時には吐きそうなほど気持ち悪い。
看護師さんにこれが普通なのか聞いたら、
身体に色んなことやってるからこれが普通だ、と言われました。

そのあとベッドごと病室ではない別の場所へ移動。
そこでバイタルの確認をしてしばらく寝かされるんですが、
吐き気と寒気でとても辛い。
呼吸もうまくできなくて息苦しい。
眠くて意識が飛ぶけど、寝るとこのまま死ぬんじゃないかと勝手に思って
怖くて寝られない。

ここで休んでる間に何人かの先生や看護師さんが来て
「おめでとうございます」と言ってくれたんですが、
正直この時は自分の身体が辛くて赤ちゃんのことは考えられない状態でした。

数十分経過し、産科の自分の病室に戻りました。
今振り返ってみると、このあとの記憶があまりありません。

自分では何もしてないけど、一仕事終えた充実の疲労感です。
私は自然分娩は経験していないから比較はできないけど、
帝王切開だから楽なんてことはないんじゃないかと、改めて思います。


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posted by マリ at 07:28 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月30日

出産当日A

出産当日@の続きです。

コンタクトをつけていないので周りがよく見えず、
耳元で話しかけてくれるのが頼り。
麻酔科の先生が来て、これから麻酔をかけるので、
背中を丸めて横を向きお腹の赤ちゃんを見るような体勢になるよう言いました。
背骨をチェックしてまず痛み止めの注射をし、その後に麻酔をいれていきます。

すると足がぽかぽかしてきて痺れてきました。
看護師さんが冷たい茶色い瓶のようなものを肩にあて、
「この冷たさを覚えていてください」と言い、
お腹や足と次々に当てて、肩と比べてどっちが冷たいか聞いてきます。
それを何度か繰り返すと、足のほうはもう触ってるのもわからない状態になっていました。
下半身はぼわーっとしてて感覚がない。
でも全くない訳じゃなく動かされるとわかるから、
これで本当に麻酔がきいて痛みを感じないようになっているのか心配。
それが伝わったのか、「ちゃんと麻酔きいてるからね」と言われました。

しばらくして主治医と若い女の先生が私の横に来て作業し始めました。
もう始まりそう。
「これから辺縁前置胎盤の緊急帝王切開を始めます。間違いありません」みたいな宣言?を
何人かの人が順々に言い、手術が始まりました。

頭の近くには常に人がいて言葉をかけてくれます。
「もう切ってますか?」と聞いたら
「切ってますよ。すごく痛いことやってますよ」と言われる。
軽く笑える余裕があります。
何かやってるのはわかるけど全然痛くなくて安心した。

10分位経過した頃、誰かがそばで「もうすぐだよ」と教えてくれました。
ついに赤ちゃんがでる時に。
「はい出るよ」みたいな声がかかり「せーの」で取り出される。
お腹の中の何かがさっと出され一瞬で軽くなったのがわかりました。 
私、今産んだんだ、と思いました。

そのあと、小さな産声が聞こえました。
「泣いた」と思わず声に出し、次に私が泣きました。
赤ちゃんはそのまま小児科の先生によって手術室のはじっこで診察されている様子。

少したって私の右側に連れて来てくれました。
この時だけ眼鏡をかけさせてくれます。
顔はむくんで泣いてシワシワで皮脂みたいものがついていた。
自分のお腹から出てきたなんてまだ信じられない。

赤ちゃんはそのままNICUに連れていかれました。
あとは小児科の先生にお任せするしかありません。
私の子供をよろしくお願いします。


つづきます。



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posted by マリ at 08:52 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月29日

出産当日@

4月16日。
朝を迎え、気持ちもだいぶ落ち着きました。
9時過ぎに主治医が今後のことを話しに来ました。

昨夜の出血は警告出血でそんなに量は多くなかったけど
次は大量出血になるでしょう。
もう妊娠35週を過ぎてるから、今日帝王切開やりましょうね、と。

一番最後に完成する臓器、肺も34週間頃にはほぼできあがるので、
赤ちゃんはこのタイミングで生まれても自分で呼吸できる可能性は高いそうです。
もう少しお腹にいれておきたいのが本音だけど、
これからいつまた出血するかビクビク して過ごすもの辛い。

だけど帝王切開も怖い。
お腹を切るなんてまだ心の準備ができていませんでした。
でも逆に考えたら、この勢いで進めてしまったほうが
手術の恐怖を乗り越えられるかもしれないとも思いました。
もう腹をくくるしかない。

10時、部屋を移動。
手術のための準備が進んでいきました。

手術着に着替えた後、尿道にカルーテルを入れられる。
これがまた怖くて痛かった。
すごい違和感で気持ち悪い。

手術は11時に決まったので、それまで部屋で待つ。
その間に麻酔科の先生や執刀する先生が挨拶と説明に来ました。

11時少し前、家族に付き添ってもらいガラガラとベッドごと手術室へ。
最初は「これドラマで見たことある」と思う余裕があったけど、
手術室が近づいてきてやっぱり怖くて泣きそうになる。

手術室の前に着くと担当の看護師さんや先生たちが挨拶してくれました。
みんな女性でにこやかで、これでだいぶ安心できました。

家族と別れ中へ。中は結構広い。
天井にライト。医療ドラマで見たことある感じ。
ベッドから手術台に移動して、準備が進んでいきます。
10人近いかな?思ったより人がたくさんいてガチャガチャしていました。

怖い気持ちはあるけど、
意識がある状態でお腹を切られるなんてなかなか体験できないこと。
この状況を楽しもう!と気持ちを奮い立たせます。
それに、もうすぐ私の赤ちゃんに会えるんだ。
不思議な感じ。


つづきます。


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posted by マリ at 14:37 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする