胎盤が取り出され、このあたりから気分が悪くなってきました。
だんだんぼーっと意識が遠退いていきます。
血を掃除機のようなもので吸ってる音が聞こえたので、
心配だった出血量を聞いたら、1500mlということでした。
少し多かったようですが、確保しておいた自己血490mlを戻したのみで、
輸血はしなくて済んだようです。
執刀している若い女の先生はまだ新米なのか、
主治医が「それじゃダメだ」とか「だからお前はダメなんだ」とか指導しながらやっていました。
そんな声が丸聞こえなもんだから、こっちとしては大丈夫か不安になる。
最終的にはちゃんとしておいてくれたら全然構わないんだけど…
ようやく終わった時には吐きそうなほど気持ち悪い。
看護師さんにこれが普通なのか聞いたら、
身体に色んなことやってるからこれが普通だ、と言われました。
そのあとベッドごと病室ではない別の場所へ移動。
そこでバイタルの確認をしてしばらく寝かされるんですが、
吐き気と寒気でとても辛い。
呼吸もうまくできなくて息苦しい。
眠くて意識が飛ぶけど、寝るとこのまま死ぬんじゃないかと勝手に思って
怖くて寝られない。
ここで休んでる間に何人かの先生や看護師さんが来て
「おめでとうございます」と言ってくれたんですが、
正直この時は自分の身体が辛くて赤ちゃんのことは考えられない状態でした。
数十分経過し、産科の自分の病室に戻りました。
今振り返ってみると、このあとの記憶があまりありません。
自分では何もしてないけど、一仕事終えた充実の疲労感です。
私は自然分娩は経験していないから比較はできないけど、
帝王切開だから楽なんてことはないんじゃないかと、改めて思います。
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